どうぞ手にとって顔をひきよせてください。けして「香り」いいものではありませんが、独特の臭いがあなたの鼻腔をくすぐるはず。 おわかりになりましたか?その臭いを発っしているのは西ヨーロッパを駆け巡っていた「トラックの幌(tarps)」。 <アシ>といえば専ら自転車と自らの脚というスイスのフライターグ兄弟をインスパイアしたのは、使い古しであっても、くたばっていないどころか益々輝いてみえたモノ達 - 防水性抜群、PVCコートのトラクの幌をバック本体の生地に、通常の使用であれば驚く程奇麗なBENZ、BMW、AUDI、FIAT等の廃車のシートベルトをそのままベルト及びストラップに、そして愛すべき自転車のインナーチューブを縁取りに。結果、リサイクルできない新品の素材といえば、バックル、ベルクロ、そして縫製に用いる糸のみで事足りました。 ご存知、メイド・イン・ジャパンのオルファのカッターが最高だと言い切る彼らが、幌の色、幌に元々付いていた企業のロゴや標語、コピー、商品番号その他様々な文字や数字を吟味しながら裁断していくと、それは一枚一枚の新しいデザインとして生まれ変わり、独立していきます。もはや、汚れ・キズさえも立派なデザインの一部。これが、ひとりひとつの"オリジナル" -フライターグたる所以。そして、世界中の誰かしらの背中に乗って、以前よりはゆっくりとした速度で、でも颯爽とゆられています。最初に感じたその臭いこそ、ヨーロッパから届けられたフライターグの歴史を新たにひもといた記念すべき瞬間。今度はあなたと共に駆け巡る新しい世界を心待ちに。行き先はすべてあなた次第。あなたの顔がみえてくる